【インタビュー】「エンタメとストーリー性を」オタクネーション/汐垣 飛鳥さん①

 汐垣さんを初めてインタビューをしたのは、2017年・夏。オタクネーションのファーストライブの直前でした。

【インタビュー】「影響させる人になりたい」女優・プロデューサー/汐垣 飛鳥さん


 そして2018年・冬。ムジンプレスの元に、オタクネーションの2ndワンマンと、オタクネーションが研究修了するという知らせが届きました。
 
 汐垣 飛鳥にとってのオタクネーションとは?そして研究修了について、二回に渡ってお届けします!

――今回で2度目の登場となりますが、初めましての方へ、自己紹介をお願いします。

 はい!こんにちは!「ただのドルヲタがアイドルを始めたらどこまでいけるかという自由研究」という、コンセプトのもと活動しておりますオタクネーションの汐垣飛鳥と申します。
 私はオタクネーションのプロデュースしながら演者としても活動しています!
 大学3年の21歳です!宜しくお願い致します!

❤︎オタクネーションとは?

――まずは、オタクネーションというユニットについて教えてください。

 オタクネーションは、本当に思いつきで始めてしまって…(笑)
忘年会で「そんなアイドル詳しいならアイドルでもプロデュースしなよ(笑)」みたいなノリだったんです!
 当時はタレント活動だったり、映像や舞台で役者として人前に出ることはあったものの、全くプロデュース業、そもそも自分が好きなアイドルをまさか自分がやるとは思いもしなくて(笑)
 でも私の仲良い友達が、たまたまセルフプロデュースでアイドルを始めて有名になった子がいて、その影響でちょっとやってみようかな、そんな軽い感覚でした。
 2017年の1月頃から本格的にプロデュースしようと思い立ち、ノートに今後のビジョン(何も始まっていなかったけど(笑))、メンバー編成、衣装やらプロデュース形態を、カフェに引きこもって考えていました!
 4月頃からメンバーを募り、喫茶店で面接し7月に「オタクネーション」として活動開始しました!という感じです。

――なぜ、アイドルそのものではなく、“ドルヲタ”がコンセプトで、『オタクネーション』というグループ名になったのでしょうか?

 うーん。面白いっかなって、それだけです(笑)私がそもそもアイドルヲタクだったので、このコンセプトだとヲタクに親近感持って貰えると思ったし、何かとネタになるかなと思ったのです!
 グループ名の由来も勘です!メンバーが決まった当初、まだグループ名はなくて当時いたメンバーの子とファミレスだったり、ラインで決めました!
 文字数が多すぎても、タイムテーブルで文字が小さくなりすぎるし、英語だと覚えてもらいにくいし、最大8文字、尚且つあいうえお順にした時、早い方がフェスとかで上に名前挙げてもらえることもあり「オタクネーション」にしました!
 あ、あと当時「〜ション」ってグループが、何組かいて、あ、可愛い音って思って付けた気もしています!

――なるほど!確かに、名前の記載順や文字数は大事ですね!
大勢出るイベントのフライヤーなど、しっかり読もうとすると、けっこう目がチカチカしてくるので…。

 そうなんですよ!正直読む気失せたりするじゃないですか!カタカナだとインパクトある故、柔らかく聞こえる効果があるみたいで。実際Twitterで、「オタクネーション」って文字だけ見て、「どんなグループかと思って来てみました」って言う人中にはいたんですよ!

――「オタクネーション」って、覚えやすいのに、意味を知るまでは、どこかミステリアスさえ感じる名前ですよね(笑)「何をやるんだろう?」って。
最近では、下手にひねりすぎて、どう読めばいいのか分からないグループ名もありますが…。

 たしかに(笑)すぐ覚えてもらえるので一石二鳥ですね!
 どうにかインパクトもたらしたいのか、そういった惜しいグループは私も多い印象があります。英字だと、エゴサーチも大変そうですね。

――今や数えきれないほどのアイドルグループが生まれては消えて、また生まれて…。
一口に“アイドルをやる”といっても、アイドル活動に対する思いや考え方は、アイドルの数だけ違うと思います。
ファンの方はもちろん汐垣さんの熱量をご存知だと思いますが、改めて、汐垣さんのオタクネーションに対する思いを教えてください。

 思いつきで始めてしまったグループだけど、今となっては一番大切で生き甲斐です。
普段大学生なので、他の友人が飲み会だったり、ドライブだったり恋愛やサークルなど数えきれない楽しさがあると思うのです。大学生活は「人生の夏休み」と言われたりしますから。  
 でも私は、その時間を全てオタクネーションに託しています。周りの友人を見て羨ましく思うこともあるんですけどね。しょうがないんです、自分で決めたことだから。
 あと、オタクネーションを始めると同時に私はなりたかった夢も諦めました。またいつか話せたらいいんですけど、それくらい今を二人三脚で生きてくれているオタクネーションなんです。

――オタクネーションでは、ブッキングや作詞作曲、レギュレーションの作成を一人でこなしていましたが、一人でやることに抵抗はなかったのでしょうか?

 最初は全然なかったです。特に曲作りは自分のイメージ通りのものが出来上がるのが楽しくて仕方なかったです!
 ただ、途中から限界が来てしまいました。やはり、毎日働き続けるのは無理がありましたね。
 それからはマネージャーをつけて今は雑務をほとんどやってもらっています!すごく助かっています。

――大学生活と並行しながら、毎日働き続けていた…ということですよね。

 そうですね!なかなか大学生が体験できることではないので良い経験をさせてもらっています!今はビジネスメールもバッチリこなせます!

――大学の勉強と、オタクネーションに関する全てのことを両立させていく中で、「これ、キッツいわぁ〜!」と思ったエピソードを教えてください。

 テストがある時とライブがかぶると地獄ですね...(笑)
(自分でブッキングしているのですが)
 前、親じゃない大人の人にインタビューをするっていう課題が出たことがありまして、周りの友人達はバイト先の社員さんに頼む!ってキャッキャッしてたところ、私はこっそりと優良なヲタクにお願いしました(笑)ボイスメッセージでインタビューのやり取りをして、課題提出したという感じです。真面目に的確に答えてくれたのですごく助かりました(笑)あの節はお世話になりました(笑)
――1曲で6曲分のボリューム感を味わえる『オタクネーションの唄』、アイドルオタク目線で作られた『追っかけアイドル』etc…オタクネーションのオリジナル楽曲について、解説をお願いします。

∟追っかけアイドル

 「追っかけアイドル」は、オタクネーションの代表曲です。間違いなく一番沸けます。ガチ恋口上というものがあるのですが、それをラップにし、イントロが始まっていきます。途中の間奏で、特技三連発を披露します。
 アクロバット二連発とポップコーンキャッチです。エンタメ性万点です!(笑)

∟キラキラオトメ

 「キラキラオトメ」は、オタクネーション唯一のアイドルソング。歌詞はアイドルヲタク臭いんだけどすごく可愛い曲!どっかの王道アイドルが歌ってそうなイメージです!
頑張ってアイドルしたけど、まだキミ(推しメン)には追いつけないよといった曲です。
 「スカートゆらりゆらりと揺らしてみたけど なんだか違うんだよキミのように踊らない」ってメルヘンな歌詞なのです!

∟ヲタクの追っかけ

 「ヲタクの追っかけ」は、「追っかけアイドル」とは一味違う楽し差がある曲です。ヲタクを応援したいアイドルの曲なのです!
 ちょっとユニットに慣れて来た時に作った曲なので、うちのルールみたいな「2回遊びに来たら古参」といった具合の歌詞を入れて楽しんで作りました!

∟ハタチにパンチ

 「ハタチにパンチ」は、私が20歳9ヶ月の時に作りました。ハタチならではの葛藤や悩みを曲にしました!
 そんなものパンチして、どこかに蹴り飛ばしちゃえ!!そんな楽曲です

∟ヲタクにジェラシー

 「ヲタクにジェラシー」は、すごい私個人的に大切にしているというか、思い入れが深い曲です。
 この曲は、当時いたヲタクを集めてミーティングしみんなの意見を元に、ドルヲタだけで作った曲なんです。作曲は、ドルヲタの上條莉菜先生にお願いしました!
 ライブ中の掛け合いが本当に楽しい曲なんです。あととにかくエモい!
 

∟オタクネーションの唄

 「オタクネーションの唄」は、今年の5月にやったワンマンで当時新メンバーの子が一人入ってきてくれたので(学業のため2018年9月に脱退)自己紹介含めた曲となっています!

 1曲で6曲分のボリュームというのは、ベースは和風な感じでアイドルソング→ビート→バンド→ポップ→ビート(パリピ)→弾き語りと変調でボリューム感たっぷりな楽曲が出来上がりました!

 今はもう歌っていないのですが、「うりゃうりゃうりゃうりゃ」とテンポの良く聴き心地が良い曲です。


∟休め!!!

 「休め!!!」そして、昨日お披露目しました。
「辛い思いをしてる人に頑張らなくてもいいんだよ」を伝える歌で今までで一番力を使って苦しんで作りました!この曲聴いて元気出ましたって言われるより、「休もうと思った」と言ってもらいたかったんです。
 私のファンでもお仕事忙しくて中々現場来れないって人もいますし。無理はしてほしくないんですよね。生きてるだけで偉い。

――ライブでは、パフォーマンスの一つとして、“アイドルあるある”を披露されていますが、初めて見たときは「そういう方向の自由研究か!(笑)」と驚きました(笑)

 去年の12月くらいまではやっていました!
 スケッチブック持ってステージに立つと、変わってるからなのか面白いからなのか、私のファンじゃなくてもよく残って見てくれていた人がいた印象があります。
このノリ好きっす!(笑)

――オタクネーションには、オリジナルの衣装がありますが、衣装のコンセプトやデザイン秘話など、ここだけの話を一つ…。

 今着ている衣装はののやまあきさんにお願いしました!もう解散しちゃったとあるアイドルさんが依頼していたのを拝見したのがきっかけです。不思議な、宇宙にいるような可愛さのある衣装で、私はももクロのZ伝説に負けない戦隊モノの衣装で!とお願いしました!(笑)
 ヲタクからは「なんか強そうになったね!」って言われて「あ、最強になれたかも!(笑)」ってすごく嬉しかったです。配色もすべて決めて、ベルトや髪飾り、腕輪まで私の願いを短期間で全て詰め込んでくださいました!ののやまさんは、話し方もおっとりしていて優しくて可愛いのに、仕事はめちゃくちゃ早くて円滑で本当に素晴らしい方です!大好きです!
 ここだけの話は、歴代の衣装が私すごく好きで思い入れが深くて家族に着させたことがありますね(笑)男女問わず!家の両親がこれまた一番ノリノリでした♪
 いつかそういった姿もお披露目できたら嬉しいのですが(笑)あと2代目の衣装の靴をヲタクに買わせようとしたら、普通に持って帰られたことですかね(笑)全然笑えないんですけどもういいです!(笑)

❤︎挑戦

――結成から、早い段階で1stワンマンが決まりましたが、今 改めて振り返ってみていかがでしたか?
 ワンマンの発表は名古屋遠征でやって、ワンマン当日まで2ヶ月もなかったんですよ。とにかく時間なくて、辛かったです。
 でも、SNSで面白おかしく宣伝したり、ライブ中「残り○○枚です」とか言ってみたら、手に取ってくれる人も多くて嬉しかったです!
 とにかくあの時のこと思い出すと、辛かったの一言に尽きます。

――チケットといえば…、1stワンマンでは、「チケット100枚売れないと解散」という、身内にすら心配されて止められる、大胆な挑戦をされましたが、どのような考えから、このような挑戦に至ったのでしょうか?

 ファンの人にも「無理だよ」と言われましたよこれに関しては。酷いですよね(笑)
意味の無いワンマンをしたくなくって。そういえばソロの子で活動1年も経たず、100人集めた子みたことないなと思って。
 これも思いつきです。というか、名古屋遠征の行きの新幹線で思いついてそのまま言っちゃった感じです。(笑)
 やっぱ思ってるようには行かなくてファンの人にはたくさん心配かけました。
 みんな誰が何枚目のチケット買ったかって見てたから嘘もつかず、素直な枚数なんです!前売りでは107枚売れて、当日券とデジタル販売含め、合計133枚売れました!

――グループあるあるですが、メンバーの変動もありましたね。

 そうですね!ワンマンでは100人達成したので、メンバー一人入ってくれました!この子のためにも頑張りました!9月末に学業の関係で辞めてしまったのですが…。

――オタクネーションを通して感じた、グループでやることの難しさ、一人でやることの難しさを教えてください。

 グループは、協調性が如何に大事か試されました。レッスンにしろライブ、打ち合わせどちらも全員が参加し意見を出し合うことで形作られますからね。
 ソロは、思いどうりに出来る反面、辛い時も1人で人前に立つ仕事だからそれに関しても、辛い部分ではあります。あと、歌も踊りも全てが自分のパートだし、私しかみんな見てないから一瞬も気が抜けないですね!

――メンバーであり、プロデューサーでもある汐垣さんですが、同じグループにいても、みんながみんな同じ熱量で同じ方向を見続けることは、なかなか難しいことだと思います。

そんな中、プロデューサーとして、何もかもを一人で背負うとなると、大きなプレッシャーがあったと思いますが、辞めようと思ったことは?

 辞めようと思ったことは、メンバーがいた時は正直全くなかったですし、メンバーがいてくれた時は希望で満ち溢れていました!方向性を確かめるためにもたくさん話したし、プライベートの仲のような活動の時とは違った空気感を感じてもらえる時間も作っていました!
 ただ、ソロになると上手くいかなかったりする度自分を責めてしまっていたと思います。
無理して前を向いていた時は、多かったと思います!

――2018年夏には、日本武道館で開催された『武道館アイドル博2018』にも出展されました。1000人のアイドルと遊ぼう!というテーマである こちらのイベントに参加した感想を、ドルヲタ目線・アイドル目線で教えてください。


∟ドルヲタ目線

 ずっと応援していたSIR(サンスポアイドルリポーター)も出ていたり、有名なアイドルさんも出演されていたりと普通にヲタクしに行きたいフェスでしたね!(笑)

∟アイドル目線

 びっくりするほど、CDとチェキが売れて(チェキはご新規さん100円)プロモーションのためにも出てよかったと思います!

――これまで、オタクネーションとして、たくさんのステージに立ってこられましたが、ドルヲタ目線・アイドル目線で“汐垣さん的オススメの箱”を教えてください。

 一回、「箱の説明します!」っていう曲を作りたくて書いていた時期があります(笑)だからこれはすごく嬉しい質問かも!
 一番はclub camelotさんです。夜はクラブとして音響、照明を使用していることもあり、めちゃくちゃかっこ良くなります!音の響きも丸く広がるイメージで、気持ち良いですよね。会場も広くて造りがお洒落です!
 ただ、ステージ降りて何度も怒られたので出なくなっちゃいました(笑)そういったエンタメ性に配慮のある会場が増えたら嬉しいです!

❤︎研究修了発表

――先ほど(2018年12月24日)に研究修了を発表をされましたが、これまで必死で取り組んできたことに区切りをつけることに対する気持ちを教えてください。

 頑張ってきたことにピリオド打つことは勇気がいりますもんね。

 私は、なかなか決断できませんでしたが、今思うと心身踏まえ仕方なかったのかなと思っています!タイミングが悪かったので、惜しい!と思っています。


――ファンの方の反応はいかがでしたか?

 発表した直後は少し間が空いて、「えーーー」、「辞めないでー」と言われました!

 そのあとすぐアンコーかルに入るためはけてしまったのですが、悲しそうな顔してじっと見つめてる方が多かった印象もあります。


――当日、ステージに立ってから研究修了を発表するまで、どんなことを考えていましたか?

 楽屋でずつとゲストの東 理紗とマネージャーと喋っていたので、特に緊張や特別な思いはなかったです。ただ、研究活動修了を伝える前は心臓ばくばくでした!


――研究修了を発表した瞬間の心境について。
 「言えたっ!」って思いました。元々、文面で発表しようかと思っていた程、人に自分の意見を伝えることが苦手なので、意思を面と向かって伝えれたことが良かったです!

――研究修了を意識し始めたのはいつ頃ですか?

 今年の6,7月です!

ワンマン前後で負担が大きく、その事について思い返したことがきっかけでした。


――率直な研究修了の理由とは?
 言うか迷っていたのですが、私は今年の春に、精神疾患を患い通院し始めたことがきっかけです。
   臨床心理士さんとのカウンセリングでは、自分を見つめ返すことが多いのですが、この活動も心の負担になってしまっていることに気がつきました。
 朝起きることも辛く、夜も寝られなく、物事を考えられなくて、食欲がなくて、心は常にブレブレで人と接することまで辛くなってしまい「あぁもうこれは続けられないや」と考えるようになってしまいました。

――2019年2月17日に開催される、2ndワンマン(研究修了ライブ)にかける想い、意気込みを教えてください。

 私はエンタメとストーリー性をお届けしたいです。常に青春です。研究活動が修了するからと手を抜くことなど一切ございませんしワンマンに向けてよりパワーアップしたいです。

 疲れきった毎日の貴方にお届けしたいです。

 期待していてください、オタクネーションに!



⇐【インタビュー】オタクネーション/汐垣 飛鳥さん②は、2019年2月に公開予定!


汐垣 飛鳥(しおがき あすか)

誕生日:1997年6月18日
出身地:神奈川県
Twitter:@_asuka618
Instagram:@_asuka618

【主な出演作品】

 朝倉薫プロデュース・ガールズハイパーミュージカル「タイラー×2」、舞台「女子校戦争」、他ミュージック・ビデオなどに出演。
 2017年に、自身がプロデューサー・メンバーとなり、アイドルユニット「オタクネーション」を結成。テレビ東京「超!アイドル戦線」でも特集されるなど、着実に活動を積み重ねてきたが、2018年12月24日に、「オタクネーション」の研究修了を発表。
2019年2月17日に最後のワンマンライブを予定。